時価発行増資って何?

時価発行増資とは、公募や第三者割当などの有償増資をおこなう際に発行する株式の価格を、株式市場の時価を基準にして決定する方式のことをいいます。日本では1968年にアメリカの例を参考にして導入され、現在は2001年の商法改正を受けて新株の発行はすべてこの方式でおこなっています。なお増資と社債の両方の特徴を併せ持つ転換社債やワラント債についても、権利が行使されると株式になりますので、この方式に含まれます。

 
この方式はそれまでおこなわれていた株式の発行価格を額面で決定する額面発行や、発行価格を時価と額面の中間で決定する中間発行という、時価より低い発行価格でおこなう増資の方法に比べ、少ない発行株式で多額の資金を調達できるうえ、配当の負担も減少するので、発行会社の資本充実にはかなり効果的な方式となります。

 

しかし一方で、額面発行の場合に生まれる時価と発行価格の差額によるプレミアムを、株主や投資家から奪ってしまうといった側面もあります。また新株の発行価格は発行会社の実力を反映した適切なものであることが必要ですが、さまざまな株価工作により株式の時価がつり上げられると、発行会社の実力以上の不適正な価格が設定される危険性も否定できません。

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